帰国生を持つ保護者必見!お子様の帰国後の進路は?
帰国後スムーズに学習を始めるために、いつ、そしてどのような準備をして入学・編入すればよいのでしょうか?

目次

 1.海外赴任から日本への帰国が決まったら…


 ✓ 通学する小学校や中学校、学習塾、習い事等へ本帰国の旨を伝える
 ✓ 帰国後の入学・編入学する幼稚園・学校を調査

 2.日本の幼稚園、保育園・学校への入学・編入の手続き

 ・保育園・幼稚園の場合

 ・小学校・中学校の場合

 3.私立中学校への入学&編入学 基礎知識

海外赴任から日本への帰国が決まったら…
通学する小学校や中学校、学習塾、習い事等へ本帰国の旨を伝える
 
本帰国の日にちが決まったら、学校や担任の先生へ報告しましょう。その後、退学関係の必要書類を学校へ提出、授業料などの学費の返金対応などを行います。習い事が学習塾にお子様が通っている場合も、同じく終了の手続きが必要です。
 
※通常、日本国内で転校する場合:「転出・転入」となりますが、外国の場合、二重籍を置くことができない為、「退学→編入学」となります。
 
帰国後の入学・編入学する幼稚園・学校を調査
 
昨今はオンラインで説明会を実施しているところも多く、ZOOM や Skype といった機能を使って、個人面談を導入している学校も多数あります。事前にオンライン説明会を視聴したり、オンライン面談に参加することで、交通費などの負担や手間なく、スピーディーに最新情報をGETできますね!

 

日本の幼稚園、保育園への入学・編入の手続き
翌年4月に入園希望の場合、一般的に秋頃に募集が開始されます
 
公立保育所は、途中入所を受け付けている場合が多いですが、私立ではそれぞれ対応が異なるため、各施設へ直接問い合わせが必要です。
 
■手続き書類と入園までの一般的な流れ■
 
公立の場合:入園申込書と住民票の写しを提出し、正式な入園・入所の際には、面談および康診断を行います。
 
私立の場合:入園願書を提出し、面接考査を受けます。合格者は入園手続きに進みます。
日本の小学校、中学校への入学・編入の手続き
日本の義務教育の対象年齢に該当する児童が帰国した場合、居住地域の役所に住民登録すると同時に定められた通学区域(学区)の公立か、または私立の学校に通学するための手続きを行われなければなりません。

帰国生の受け入れについては、国立、私立、公立小学校において実施されています。
 
 
■手続き書類と入学までの一般的な流れ■
 

公立小・中学校の場合:

帰国後に住民登録などの必要手続きを済ませたあと、教育委員会での手続き及び、学校長との面談等を経て入学します。
※人気が高い公立中高一貫校は、欠員があれば編入試験を行うといったケースがあります。
 
私立小・中学校の場合:
入学試験を受けなければなりません。
また、編入学は各学校で方針が異なり、欠員募集のみ、もしくは随時受け入れている学校もあります。
 
一般入試では4科目(国語・算数・理科・社会)が主流ですが、帰国生を対象にした“帰国生入試”では、一般入試と同じ科目を課す、或いは理科・社会まで学習することが困難な海外での学習事情に配慮し、英語や英作文を課す学校もあります。
 
実際の入試の内容や方法は、学校によって異なります。
詳細は入学者選抜要項・募集要項等を各学校のホームページより確認してください。
 
昨今では、海外で受験できる海外入試を取り入れる学校も増えてきています。
編入学は各校で方針が異なり、欠員募集のみ、あるいは随時募集している学校もあります。
 
出願に必要な書類:願書、海外居住を証明する書類、在学証明書、成績証明書(過去数年間分を求められることがあります)など
 
 
私立中学校への入学&編入学 基礎知識

帰国後、学生とその保護者から人気を博す私立の中学校。

 

海外在住 または在住経験のある児童の多くが受験するのは帰国生を積極的に受け入れ、

受け入れ体制の整っている学校「帰国生受け入れ校」です。

 

帰国生受け入れ校の方針は、大きく3つに分かれます。

❶海外に長く滞在していた帰国生向けに、日本語取り出し授業を行ったり、日本の学校生活への適応指導を行う

❷外国語能力や海外経験で得た特性を引き出し、個性や可能性、能力を伸ばす ことに重点を置く

❸一般生と同じクラス、同じカリキュラムで学び、あえて特別な配慮等はせず、自然体に指導する

 

 

■出願資格・条件■
入学、編入学試験ともに、帰国生入試を受ける場合の出願資格・条件は下記の通りです。
※規定を満たしていない場合でも、臨機応変に対応してくれる学校も多数あるので、まずは問い合わせ頂くことよいでしょう。


海外で外国の学校教育を受けた人。ただし、日本人学校に在籍していた場合は帰国生としての受験が認められないこともあります。


一般的に海外(継続)滞在年数が1年以上、帰国後2年以内というのが平均的な条件になっています。

学校によっては、海外滞在2年以上 と言った規定を設けている場合もあるので確認しましょう。

 


■入学試験の時期■
帰国生入試や海外入試ははやい学校で10月から始まり、2月頃まで実施されます。
一般的な中学受験でも、中学受験の準備を始めるのは小学3年生がベストと言われています。
帰国生入試も同様、受験本番の1〜2年前には日本へ帰国し、本格的に準備を始める家庭が多く、お子様の入試には、綿密な学習計画やご家庭のサポートが必要不可欠です。

 出願必要書類:
 ・入学願書 書類一式(入学願書や志望理由書など)
 ・在学(卒業)証明書
 ・成績証明書
 ・海外在留証明書
 ・海外滞在歴一覧
 ・入学検定料(受験料)納入証明書
 など

受験の準備:
海外滞在中、受験の準備はどのように進めるべきなのでしょうか。
 
書類・作文・面接で選考:
対策としては、学校での学習や課外活動に積極的に取り組み、充実した学校生活を過ごすことが大切です。こうした選考では、各教科の成績に加え、学校生活での活動や行動、出欠などの記録が重要な選考基準となります。
また作文や面接では、異なる文化背景を持つ人々や地域との関わり方など、積極性や知的探求心などを見られることも知っておきましょう。
 
英語力を重視した選考:
非常に高い英語力が求められます。帰国生から人気の高い難関校を目指すには、英検準1級を持っていても合格が厳しくなっているのが実情です。また、出題形式においても、日本の英語問題の形式ではなく、実践的なスキルを問う場合がほとんどです。
 
英語のエッセイを書かせて総合力を図る学校も中にはあります。そのため対策としては、まずは各学校の過去問題を入手して、(学校のHPに数年分の過去問を掲載してくれているところもあります。)志望校の出題傾向や難易度を把握することが大切でしょう。
 
帰国生専用問題で選考: 
必要とされるレベルは、標準的な学力となります。問題のレベルは、日本の文部科学省が検定する教科書内での基礎的な部分が出題されることが多いです。年齢に合ったレベルの参考書や問題集を入手し取り組み、そこでできなかった問題について基礎を復習、定着させることが得策になってくるでしょう。